交渉は裏で行われているけれど・・・/Meetings are behind doors…
Posted on 12. Dec, 2009 by Eri Aoki in Japan

世界の中で日本は・・・
まずは朝、会議が終わって部屋からでてきた島田交渉官(現在は2つの議長を兼任、日本としてというより会議全体のために動いていらっしゃいます)におうかがいしました。なんと昨夜はさっそく徹夜で会議が続いていたとのこと、会議後半はきっとそうなんだと思っていたのに、現在すでに山場ということなんでしょうか。来週、政府の高官達がやってくる前に交渉官レベルでのつめる交渉をやらなきゃなきゃいけない。AWGの報告は火曜といっても、時間がないということでした。全てがゆっくりと動きすぎている。どの国も、もうどこまでは譲れて、どこが絶対に譲れないのか、明らかにしていく段階だとのことでした。
さらに、全体を見た上で日本をみるとどうかとうかがうと交渉官いわく、日本は技術とか詳細な提案、ではかなり上をいっている。しかし、それを効果的に伝えることがまだあまりうまくできておらず本当にもったいない。KY(懐かしい響きですね(笑))なくらい言いたいことはしつこく伝えてもいいと思うんだけど、日本的な感覚で遠慮しがちなところもあるとか。タイミングが大事とか、日本人は伝えるのが苦手ってのは国際交渉の場でも同じなんでしょうか(笑)。最後にまた若者も声をあげて頑張れ~と励ましをいただきました。と同時にもっと声を伝えたいと頑張ってここに来ている若者もたくさんいるとお伝えしました。バンコクでもインタビューさせていただいたんですがそこにあったように、お互いが歩み寄ることでよりよいところにいってほしいと思っています。
よく国民の声がないと動けないと交渉官の方は言われます。そして若者やNGOは気候変動を防ぎたいというのが国民の声だと言います。この溝をどうやって埋めればいいのか、「国民の声」って何なのか、誰がわかっているのでしょうか。まず、まだ十分に議論がされていないのはもちろんです。沈黙は金なんて日本ではよくいうけど、複雑な社会になった今だからこそ、何が重要なのか何を求めるのか、細かい枝葉だけをとりあげたものじゃなくて、日本はどういう国を目指していくのかという大きなビジョンをもって、国民全体が参加しうる議論が必要になってくるのではないでしょうか。そして、今の日本では興味を持って意見を持ってもそれを伝える方法がない気もします。そういうことができるような「市民社会」というものが成熟していない気がします。(またこれが何をもって市民社会なのかとか議論はあると思いますが。そして私は必ずしもヨーロッパのような仕組みがいいと言っているわけではありません。)
ここでは気候変動の問題について話し合いが進められています。でも、ありきたりだけど、気候変動はこの地球全体に関わる問題、人間というものが築いている社会システム全体に関する問題です。私達の「当たり前」さえ見直すべきものだと思っています。目の前の問題を置き去りにしろというわけではありません、しかし、広く長い視野というものが不可欠であることは議論の余地がないと思うのです。そんな視野を持ってこの問題を考えることのできる人が増えていってほしいなと思います。たぶん「正解」なんてものはないけど、私ももっともっといろいろ考えていろんな人の意見を聞いて、交流して、成長していきたいなと思います。あ、朝の部だけで長くなっちゃいましたね(笑)さて次は日本が今どうしてたか。





