地球環境問題担当大使の視点/The view of Japan’s Lead Negotiator
Posted on 03. Oct, 2009 by Eri Aoki in Japan
古屋大使にお話をうかがった
日本の交渉団のトップである、外務省、地球環境問題担当特命全権大使の古屋様にお話をうかがうことができました。交渉、そして他国との協議と非常にご多忙なご予定をぬってお会いさせていただきました。
まずは、私達Adopt-A-Negotiatorが何者なのか、12の国から様々なメンバーが集まってきており、何にも縛られない自由な視点で、各国とこの交渉をつなげようとしていること、交渉団の方々自身の声こそをぜひ各国民に伝えたいといったことを伝えさせていただき、大使はところどころうなづきながらとても真剣に聞いてくださいました。
そして大使へのインタビュー。現在の状況と市民へのメッセージをいただきました。
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—それでは大使、よろしくお願いいたします。現在、大使は日本のトップという非常に重要な立場で交渉に関わっておられますが、どのような想いで交渉にのぞまれていますか。
大変なことばかりだけど、今はやっぱりコペンハーゲンでの合意にむけて頑張らないといけないと思っている。他の交渉官とも協力して進めていきたい。
—政権が交代し、25%という新しい削減目標を発表し、世界からは日本がリーダーシップをとると歓迎されているように思いますが、それに対してはどのようにお考えでしょうか。
日本一国ではなかなか交渉全体に変化を起こすのは難しいと思っている。排出量でいえば日本は世界の4%でしかなく、25%削減したとしても1%にしかならない。引き続き、いろんな国にむけてのメッセージを発信していきたい。もちろん、一度それぞれの国で決まったことを変えるのは簡単ではないし、削減目標については、先進国全体としてはまだ低く、途上国からそれではいけないといわれることもある。ねばりづよく全体でも個別でも協議をもったり、よびかけたりしていきたい。
—市民、若者への望み、メッセージを最後に一言お願いいたします。
25%削減などは市民生活にも多大な影響があるもので、それはいい意味も悪い意味もある、その意味するところを理解して、自分自身の生活でも心がけてほしい。
例えば、私も日本に戻ってからは車をもっておらず、歩くようにしているよ。
—貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。今後ともさらなるご活躍を期待しております。
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この夜も他国との協議をもつのだとおっしゃっていました。どうでもいいようなことを友人と話し合うのでさえ大変なのはみなさん経験があると思います。それを違うバックグランドをもつ国からその国を背負って、地球全体の未来をせおって話会うとはどれほど大変なのだろうと思わずにはいられませんでした。
それでも、大使にいただいたメッセージのとおり大きな国際交渉、国際問題も全ては私達の生活という小さなものから成り立っているということをもう一度思い起こして、私達も生活から、そして世界にいい影響を与えていきたいですね。そして、そんな流れに乗り遅れないためにも、今、世界では何が起こっているのかを知ること、私はここにいて最前線で頑張っておられる方々のことを伝えること、私達にできることを続けることで、国際交渉でできることも大きく、より効果的になっていくのではないかと思っています。
今回は、初めての機会でプロジェクトの説明や基本的な質問をさせていただきました。もし、コペンハーゲンにむけて次の機会をいただくことができるなら、もっと個別の問題や、みなさんが疑問に思っていること、他にも興味をもった日本の若者と一緒になどよりよいつながりを築かせていただけるように頑張りたいです。ぜひ、みなさんからも感想を聞かせてください。
私にとっては、一度お話をさせていただいたことで、より自然に大使を”track”できるようになってきました(笑)このインタビューがみなさんとっても、国際交渉の場が少しでも感じられるものになっていればいいなと願っています。
大臣へのインタビュー成功おめでとうございます.どんどんすごいことをやってのけてらっしゃいますね.
週末,NHKではすこしだけ会議の話をニュースで流していましたよ.大したことは言っていませんでしたが.
これからの更新も期待しています.
ありがとうございます。
NHKですか、なんか森林問題についてもいつだったか放送してたとききました。他の局もかなり記者がきてるはずなのに、やっぱりなかなかニュースにはなりませんねえ。
今日あった大規模なラリーについてブラジルではニュースになっていたそうです。日本ではどうなんでしょう?