When is the curtain time of New Japan?/日本劇場の開幕はいつ?
Posted on 07. Oct, 2009 by Eri Aoki in Japan

開幕の時はいつだろう
日本の交渉を世界にむけた劇にたとえるならば、9月には鳩山新首相という”主役”が決まった。25%削減という反響をよんだ”演目”、新しい「鳩山イニシアティブ」は”副題”といったところだろうか。そこから、国連サミットでの演説、日本国内の動きからもポリシーミックスで様々な対策(排出量取引、環境税etc…)、新しい地球温暖化対策法案などなど”予告編”が公開されてきました。世界の期待が高まったところで、さて、”上映開始”はいつ???条件(アメリカ、中国など主要排出国の参加)がそろわないと上映されないの?ところで、演目の25%ってどんな意味?
ここバンコクでは、各国の主張がどんどん明らかになってくる。コペンハーゲンにむけて、テキストをへらして、まとめて、整理して、合意にむけた準備が少しづつ進みだしている。日々、Non-Paperとよばれる各分野ごとに進められる交渉の書類が更新されていく。コペンハーゲンでの条約の枠組みはどうなるのか、京都議定書はその役目を終えるのか、それとも最初の大きな一歩は今後もその歩みを続けていくことになるのか。そんな交渉もはじまったようだ。そろそろコペンへの道筋というものが見据えられてきたように感じます。
しかし、依然として途上国と先進国のみぞは深い・・・。この言葉を何回も書いていて自分でも少し悲しくなってきます。私はあくまでも日本という先進国でうまれ育ってきて、その視点でしかものを見れません。それでも、現在の経済危機・自殺・精神病などなど今まで先進国が行ってきたような物質的成長には限界が訪れているのではないでしょうか、いま、新しい視点がいるのではないかと感じています。そして、コペンハーゲンでの合意がそんな私達の視点をかえる歴史的一歩にならないかなと思っています。
で、話はちょっとずれたんですが、全てを「新しい(フレッシュな)」目で再度考えたいとは昨日の、AWG-KPでの日本の発言。日本の削減目標などについて尋ねられたことへの答えでした。新しい政権で様々な新対策を行っている。時間が必要であることはもちろんわかります。急いで決めればいいというものではありません。それでも、世界もコペンハーゲンにむけて時間がないことはみなわかっています。削減目標だけの話ではなくて、資金をはじめとした支援策など多様な事項が必要とされています。
“予告編”は世界からの注目をもって歓迎されました。全部とはもちろんいいません、何が必要かを見定めたうえでの次の一歩。今回の会議終了まではもちろん、11月のバルセロナまでも、もう日がありません。そろそろ次が見たいなと思い始めた世界に、日本は何を示していくのでしょうか。